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Wednesday, August 6, 2014

Muse of the moon

サマースクールと勉強合宿が終わり、ようやく一息つけます。

テレビにも取り上げられて話題となったサマースクール。
今回はかわいい「娘」たちと川で思いっきり遊び、虫を捕まえたりと大人の気持ちを忘れて遊びました。
大人の本気が子供たちを惹きつける。こちらが本気になれば、子供たちもついてくるのだということを改めて実感した瞬間でした。
腕にうっすら残った日焼けの跡は、私にとっては勲章です。

勉強合宿は、今回は裏方としての参加であり、メインは主に水汲みとご飯、お風呂の世話など。
子供たちの舞台裏を支えようと、私なりに必死に頑張りました。
肉体的にはきつくて、気持ちに体力がなかなか追いつかなかった面もありましたが、同じ班のメンバーの暖かさに支えられてどうにか最終日まで過ごすことができました。
教務担当の授業を見ていたら、やっぱり授業をやりたい気持ちがムクムクと湧いてきてしまうのですが、授業を進めるだけでは見ることができない部分を知ることができたのは大きな財産です。

……さて、勉強合宿から帰宅した私を、ママン氏が買ってくれた一冊の本が迎えてくれました。


『魔女の宅急便』の原作者である角野栄子さんが書いた自伝的エッセイ、『ファンタジーが生まれるとき』。
クレヨンハウス主催の宿泊イベントに参加した母が、角野さんに頼んで私宛にサインしてもらったようです。字体をみるだけで、やわらかい人柄が伝わってきます。
ほうきにのったネコの絵がかわいらしいです。それだけでファンタジーの魔法がかかりそう。

ただでさえ妄想癖がある私。なんとか現実を見て前を向かなきゃと目の前の仕事に向かってひた走ってきたけれど、この本を読むと必ずしもそうでなくてもいいのだなと、気持ちが軽くなります。

私も、児童文学を書いてみたい。
今の仕事は、子供たちの知識を植え付けるのが任務であって、想像力を育くめる立場とはいえないです。
子供の柔軟な想像性に働きかける存在へなれたら、とても素敵です。


私自身も、子供の頃に想像力に支えられていたから。
孤独なときも、ずっとそばにいてくれたのは、想像が生み出した登場人物たち。
別段オリジナリティがあるわけではなくて、その時々に自分が目にしたものからインスパイアされて出来上がってきたものだけれど、寂しいときは私の家族になってくれました。

テレビの登場人物からはじまり、アウトローなヒーロー、双子の天使、女勇者と……
周りの環境に影響されるので、登場人物たちは歳を取るごとに次々と生まれては消えていったけれど、今でも私の心の中に変わらずいるのは、やさしくて、上品で、物腰が柔らかい女神。
私は彼女を、「月の女神」と呼んでいます。

長年そのイメージを体現しているような場所は見つけられなかったのだけれど、
15年前に、一つのお店を見つけました。
そこは色とりどりのビーズやボタン、万華鏡や幻想的なランプ、当時はなかなか珍しかったガーリーなお洋服を扱うLa Creole。
今はもうなくなってしまいましたが、西洋と東洋、パリとアラブが混在した独特の雰囲気に見せられて、何度も通いつめました。

外苑前にあったカハワというフレンチモロカンのカフェ、ベビードールの衣裳部屋さながらの愛らしさだった初期のThe Closet、パオが試着室になっていたgramme's、古いベッドが置いてあったころのLamp、銀座にあったLuLuなど……どれも私にとっては、特別な存在でした。

今はモノこそあふれているけれど、私の原風景を見せてくれる場所はほとんどなくなってしまいました。
ただ、自分の想像を超える夢を見せてくれる場所を、見つけることができました。
それが、Le charme de fifi et fafaだったのです。


先日、そのfifiに取り置いていたネックレスをようやく引き取ってきました。
Thea Grantのコスチュームジュエリーです。
それだけでも普遍的な美をもつ昔のデットストックのアンティークパーツが、現代的なセンスとの融合によってファンタジックに生まれ変わりました。
それぞれのパーツによって配置が緻密に計算されているから、一つと同じものはないんですって。


丸みと星のパーツの調和が、本当に素晴らしい。
このネックレスに見てとれる、星と月の美しい物語。
まさに月の女神、アルテミスが身につけていそうな雰囲気。
このネックレスに詰められた小さな宇宙をうっとり眺めていると、神々しささえ感じます。

月の女神は、私の中の空想ではあるけれど、
これを身に着けると、私自身が月の女神であるかのような、そんな優雅な気分にさせてくれるのです。

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